「勝てない理由はチャートにない」〜トレードが暴くあなたの内面
こんにちは。
さて今日も、ちょっと濃い話をしていきましょうか。
今回は、中級者向けの話です。
基礎知識はある。テクニカルも勉強した。
リスクリワードも理解しているし、損切りの重要性も頭では分かっている。
それでも、勝てない。資金が増えない。
なぜかって?
それは、トレードがあなたの“内面”を丸裸にする仕事だからです。
そして、「自分を知らない人」は、自分自身にやられて負けるのです。
■ ある日の「爆損」
ちょっと昔話をさせてください。
あれは、まだ僕がトレードで飯を食い始めたばかりの頃。
ドル円が妙に落ち着かず、妙にイラつく相場が続いていました。
「よし、そろそろ下がるはず」
「いや、反発してくるかも」
「ちょ、やっぱ売る!……あ、損切り……くっそ!」
みたいなやり取りを、一人で脳内会議してるだけで
気づいたら1日で資金の20%を吹っ飛ばしてました。
で、落ち込んで分析するんですよ。
「うーん…エントリーポイントは悪くなかったな」
「指標発表も考慮してたし…ロジックも機能してた…はず…」
「じゃあ、なぜ負けた?」
結論。
「自分の感情が邪魔してた」
それだけでした。
ロジックじゃない。メソッドでもない。
“心のありよう”が全てをぶち壊してたんです。
■ トレードは鏡
トレードというのは、ものすごくよくできた鏡です。
・欲張りな人は、利確を引っ張って利が消える。
・ビビリな人は、伸びる前に利確してしまう。
・承認欲求が強い人は、勝ちポジをSNSに自慢して、次のトレードでやらかす。
・完璧主義者は、1敗を許せずドツボにハマる。
そう、トレードは「あなたの人格テスト」みたいなもんなんです。
■ 自分を知らずして勝とうとするなかれ
トレードの成功要因を、よく「手法:資金管理:メンタル=3:2:5」なんて言いますね。
でも、僕はこう言いたい。
「全部、自分をどれだけ理解してるかにかかってる」
- 自分がどの局面で熱くなるのか
- どんな時に慎重になるのか
- 負けた時、どう振る舞うか
- 勝った時、何が緩むのか
このあたりを掘り下げていかないと、結局、自爆します。
■ 「感情ログ」をつけよ
僕がトレード中級者にまず勧めるのが、
チャートのスクショより「感情ログ」を残すことです。
例:
- 朝起きて、前日の損失を思い出して気が重い
- NY時間に入って、「負けを取り返したい」気持ちが強くなっている
- 本当は売り優勢だけど、「損切りの怖さ」で買いを選んでしまった
- ポジった瞬間に「しまった」と思ったけど、放置して逆行
- 損切りしたら「あーあ」と言いながらアイス食べてる ←可愛いけどダメです
こんな感じで、**「今、自分の中にどんな感情があるか」**を言語化して記録する。
それだけで、自分のパターンが見えてくるんですよ。
■ 自分を観察できる者は勝ちやすい
トレーダーとして勝っていくために、
「チャート分析」より先にマスターすべきスキルがある。
それが、**「自己観察スキル」**です。
簡単に言えば、「自分が今、どんな気持ちでポジションを取ろうとしてるか?」
それを“第三者の目”でチェックできるか。
「今、自分ちょっと熱くなってんな」
「これは期待値じゃなくて、ただの祈りだな」
「焦ってるのが伝わってきた、やめとこう」
みたいに、自分にツッコミを入れられる力。
これがあるだけで、大損を避けられる確率がぐっと上がります。
■ 逆に言えば…
逆に言えば、自己観察ができないと…
・好調のあと調子に乗ってハイレバで爆死
・損切りのあとのイライラでオーバートレード
・「もう1回だけ!」で、全部溶かす
こういったことが自分の意思でなく、感情に操られて起きるんです。
怖くないですか?トレード中の自分が、完全に“別人格”になってる状態ですよ。
■ 人はなぜ感情で動くのか?
ちょっと神経科学的な話をすると…
人間の脳って、「感情→論理」の順に動くんです。
論理的に考えるには、感情を一度“越える”必要がある。
でもFXって、
・金が動く
・時間が限られる
・正解がすぐに出る(損益)
という超ドーパミン過多の環境。
要するに、理性が働きにくい世界なんです。
■ 自己認識を高める3つのワーク
では、具体的にどうやって“自分を知る”か?
いくつかワークを紹介します。
● ① 感情トリガーリストを作る
過去の損失を思い返して、
「自分がどんな時に暴走したか」をリストアップする。
- 損失を取り返したくなったとき
- 他人が勝ってて焦ったとき
- ポジションを持ってない自分が不安だったとき
- 成績をSNSに載せたあとに無理トレードしたとき
→ こういう「暴走スイッチ」を知っておくだけで、だいぶ冷静になれます。
● ② 勝ったときの“気の緩み”を分析する
負けた時だけじゃなく、勝った直後の自分も観察してほしい。
「勝って気が大きくなった自分」
「余計なことをしたくなる自分」
この“勝ち後のミス”を自覚するのも、かなり効果的です。
僕も昔、「朝イチで爆益出した日は午後に全部失う」という伝説を持ってました。
● ③ 「なぜエントリーしたのか?」を毎回言語化
これ、意外とできてない人が多い。
「なんとなく上がりそうだったから」
「押し目っぽかったから」
「昨日も同じパターンだったから」
……このレベルで入ってると、自滅まっしぐらです。
「期待値があるから」
「シナリオ通りに推移しているから」
「SLとTPが明確だから」
このくらい論理的に説明できるようにしましょう。
感情ではなく、理由でエントリーする癖をつけるんです。
■ トレードとは、自己理解の旅である
最終的に、トレードで勝てる人は
「自分の感情の取扱説明書」を持ってる人です。
ロジックは、あくまで“地図”にすぎません。
でもその地図をどう扱うか、どこで迷うかは、
自分自身の性格次第なんです。
■ 締め:あなたは“誰に負けている”のか?
結局、トレードで僕たちは、誰と戦ってるんでしょう?
マーケット?
機関投資家?
AIアルゴ?
違います。
「自分」なんです。
毎回、自分の欲、恐怖、焦り、慢心、無知……
これらとの戦いなんです。
勝つべき相手は、チャートの向こうの誰かじゃない。
「感情に操られがちな自分自身」なんです。
ということで、今回はちょっとメンタルよりの話でしたが、
「勝てない理由は、チャートにはない」
「勝つためには、自分を知らなきゃいけない」
この2つだけでも、覚えておいてください。
そして明日から、自分の感情もログに取りながら、
一歩ずつ“トレーダーとしての人格”を磨いていきましょう。
それではまた。


