「それ、学んだんじゃなくて“見ただけ”です」
〜独学トレーダーの落とし穴〜
こんにちは。
今日もトレード道場、開いてます。
さて、今日はちょっと耳が痛い話をしましょうか。
タイトルにもあるとおり、「独学で学んだつもり」になってる人の話です。
僕はこれまで数千人規模のトレーダーを見てきましたが、
その中で「独学で本当に勝てるようになった人」は、1%もいませんでした。
え?「いや、俺、YouTubeでたくさん勉強したし、本も20冊読んだし」?
うんうん、それは素晴らしい。でも、それは**“見ただけ”で、“できるようになった”とは別です。**
■ 勉強とトレードの違い
まず冒頭に、こんなことを言うと意外に思うかもしれませんが、
「勉強する=トレードが上達する」ではありません。
むしろ、勉強すればするほど負ける人もたくさんいます。
なぜか?
それは、「知識を“武器”じゃなくて“装飾品”として扱ってる」からです。
■ 「知ってる」と「できる」は、まるで別物
たとえば、僕がこう言ったとしましょう。
「優位性がない場所ではエントリーするな」
あなたは「知ってる知ってる!」「YouTuberの〇〇さんも言ってた!」と頷くかもしれません。
じゃあ質問です。
今日のトレード、どれだけ“優位性のある場面だけ”でポジション取りましたか?
1日1回? 3回? それとも、結局“なんとなくエントリー”しましたか?
ね?
「知ってる」だけで満足して、実践できてない。
これが、“学んだつもり病”の典型です。
■ 僕の“学んだつもり”時代
いや、偉そうに言ってる僕も、昔は“重症患者”でした。
20代の頃、本を10冊読んで、「トレードって意外と簡単じゃね?」と思ってたんです。
自分でエクセルでバックテストしたり、インジケーターいじったりして、
「知識マウント」だけは取れるようになってました。
でも、資金は減る一方。
「おかしい、俺はこんなに勉強してるのに…」
「なぜか、チャートを前にすると脳がフリーズする…」
で、ある日気づいたんですよ。
**「俺、知識を“見ただけ”で、“やったこと”になってた」**って。
■ FX独学者あるある(ある意味怖い)
さて、ここで「独学あるある」を紹介していきましょう。
● ① 手法コレクター症候群
とにかく新しいインジケーター、新しい手法に飛びつく。
どれも2日で飽きる。3日目にはまた別の動画を見てる。
結果:「知ってる手法は多いが、使える手法はゼロ」
● ② ノートまとめ名人
トレードの本を読んで、丁寧にノートにまとめる。マーカーも引いて、完璧。
「俺、めっちゃ努力してるな…」と自己満足。
結果:トレードは全然上達しない。ノート職人と化す。
● ③ 成績悪くても「検証不足」と言いがち
なぜ負けたかを問われると「検証が足りなかった」「もっとデータ集めないと」と言う。
本当は、ただ実践が怖いだけだったりする。
● ④ 勝ててないのに“教える側”になりがち
SNSで知識を発信し始める。
「逆張りは危険!」とか「リスクリワードは重要」とか言う。
でもトレード履歴を見せると、なぜか負けてる。
→ 頭では正論。でも手がその通りに動かない。
■ 知識だけが積み上がると、逆に危ない
ここで重要なのが、知識がある分、自分の負けを“理屈で正当化”できてしまうということ。
たとえば負けた時、
- 「いや、ここはダマしだっただけ」
- 「長期足の影響が出た」
- 「N波動の崩れが…」
- 「急なファンダ要因だから仕方ない」
って、全部“言い訳できちゃう”わけです。
でもそれって、単なる知識の悪用です。
■ 基礎と応用、どっちもスカスカな人の特徴
特に独学者で多いのが、
「基礎がないまま応用に行く」人。
たとえば、こういう人です。
- 「RSIとMACDを使って裁量判断してます」→そもそも両方の使い方が怪しい
- 「マルチタイムフレームで環境認識してます」→結局どの足で判断してるかブレブレ
- 「自分なりのオリジナルルールがあります」→他人の真似を中途半端に混ぜただけ
こういうの、“料理が下手なのに創作料理ばかり作る人”に似てます。
■ “知る”より“使う”が100倍大事
ここで、ある程度経験してきたトレーダーに聞きたい。
「あなたの使っている手法、100回リアルで再現できますか?」
できないなら、それは**“知ってるだけ”**です。
本当の意味で学んだとは言えません。
■ 「学ぶ」とは、「身につけて使える」状態のこと
もう一度、根本に戻りましょう。
「学ぶ」とは、使えるようになることです。
見た。聞いた。読んだ。それだけじゃダメ。
体が勝手に動くレベルまで落とし込んで、初めて“習得”です。
ピアノを本で読んでも弾けない。
スポーツも、やらなきゃ上手くならない。
FXだけ、なぜ“読書”で上手くなれると思ってしまうのか。
■ 独学の限界に気づいたら──どうすべきか?
じゃあ、どうすれば独学の罠から抜け出せるか?
いくつか提案しましょう。
● ① 「アウトプット前提」でインプットせよ
たとえば、新しい知識を得たら、
それを自分の言葉で人に説明する or 実際にトレードに使ってみる。
「見るだけ」→「ノートにまとめる」→「実践する」→「検証する」
このサイクルを回すこと。
● ②「できてるつもりチェック」を習慣に
毎週、こう自問してください。
- 本当に自分はこの手法を理解しているか?
- 本当に自分は“ルール通り”にトレードしているか?
- 本当に“自分の弱点”を把握しているか?
この“棚卸し”が、独学者には特に大切です。
● ③ 他人のフィードバックをもらえ
自分の思い込みに気づくためには、第三者の視点が必要です。
これは、師匠でも、コーチでも、仲間でもOK。
「そこ、エントリー早すぎじゃない?」
「そもそもそのルール、勝率何%あるの?」
みたいな指摘を受けることで、自分の「盲点」に気づけます。
■ 独学が悪いわけじゃない、けど…
誤解してほしくないのは、独学が悪いというわけではないということです。
むしろ、独学は必須です。
でも、独学「だけ」で成功するのは稀。
そして、独学を続けるほど“思考の癖”も固定されていく。
なので、一度「学び方を学ぶ」フェーズが必要なんです。
■ まとめ:「できてるつもり」は最強の敵
繰り返しますが、
- 知ってる ≠ できる
- 読んだ ≠ 習得した
- 見ただけ ≠ 検証した
- 理解した ≠ 実践できた
このギャップを埋めていかないと、永遠に“学んだ気になったまま”終わります。
■ 最後に:あなたの成長を邪魔しているのは…
トレードを難しくしてるのは、マーケットじゃありません。
“自分は学んだつもりだ”という慢心と誤解です。
「勝てるようになりたい」と願うなら、
まずはこの“つもり病”を治すこと。
そうすれば、今の2倍、3倍のスピードで上達していきます。
では、また次の講義で。


