僕は常々「酒を呑んだらトレードするな。やるなら呑むな」と言い続けています。
でもね、なぜそうなのかを理解していないと、つい「ちょっと一杯ひっかけてから相場を覗こうかな…」なんて誘惑に負けちゃうんです。
まず大前提。僕らが「自分が自分だ」と認識できているのは、脳が正常に働いているから。ところがアルコールは、そんな大事な脳に直接ダメージを与える。
「脳細胞を殺す」って表現はちょっと大げさみたいですが、実際には脳細胞を新しく作る力を40%も削るという研究結果がアメリカのラトガース大学から出ています。実験はマウスで行われたんですが、同じ哺乳類である僕ら人間にも同じような影響が出ていると考えるのが自然でしょう。
そのダメージを受ける場所がまた厄介で、記憶と学習をつかさどる海馬。
つまり、酒を飲めば飲むほど「昨日学んだチャートパターンを覚えてない」とか「エントリーの根拠があやふや」なんて状態に陥るわけです。
よく「酔ってる時のことを覚えてない」って言いますよね。あれ、冗談でもなんでもなく科学的に“当然”なんです。海馬の機能がアルコールでブロックされてるから。これで勝てるトレードをしろって方が無理筋。
さらに研究者のMegan Anderson氏は、「飲酒を毎日続ければ、学習能力そのものが落ちる」と警告しています。トレードって結局“学びの連続”ですから、ここを削られるのは致命傷。
要するに、酒を飲んでトレードするのは、蛇が自分の尻尾を飲み込んで回り続けるウロボロスそのものなんです。
もちろん、酒を楽しむこと自体を否定するつもりはありません。調味料としてのワインや日本酒くらいは僕も使います。でも少なくともトレーダーとして、飲みながらチャートに向かうのは「百害あって一利なし」。
僕の流儀はシンプルです。トレードするなら酒は呑まない。呑むならチャートを閉じる。
笑い話みたいですが、これを徹底できるかどうかで勝ち負けは大きく変わります。
🍶 お酒とトレードのやらかしエピソードあるある
さて、ここからは実際にあった“酒トレード”の笑えないけど笑える失敗談を。
(もちろん匿名でお届けしますが、読んでいて「あ、それ俺かも…」って思ったら要注意です!笑)
①「ちょっと一杯」のはずが、ちょっとじゃ済まなかった男
あるトレーダーがいました。
「今日は絶対に酒は呑まない。ノートレだ」と固く誓っていたのに、仕事帰りに友人から一言。
「一杯だけ付き合えよ」
結果、気づいたら2軒目。帰宅後、ほろ酔い気分でチャートを開いた瞬間──
「お、ドル円が跳ねてる!ここは乗らなきゃ!」
…翌朝。気がついたら証拠金維持率が跳ねてました。
そう、強制ロスカットのジャンプアップです。
教訓:「一杯だけ」の誘惑は、一撃退場の入り口。
② ワイン片手に「俺って天才」モード
別の方は、赤ワイン片手に相場に挑んだらしいんです。
1ポジ目が偶然プラスに。アルコールで気分も最高潮。
「俺ってやっぱセンスあるわ!」
その勢いでロット倍増。気づけば“天才モード”が“退場モード”に。
冷静な自分なら絶対に入れない位置で、なぜか「イケる!」と思ってしまう。
そう、酒は負けを勝ちに錯覚させるインジケーターなんです。
③ 翌朝チャートを見て青ざめる
これはよくある話。
深夜にビール片手に「ちょっとだけ」とショートを入れた。
酔ってそのまま寝落ち。
翌朝スマホを見てみたら──
「え?なんでポジションがないの??」
(ロスカットされてるからです。)
この瞬間ほど二日酔いが辛くなることはありません。頭も胃も財布もダブルパンチ。
④ 酒を呑んで「根拠が哲学」になる人
酔った状態でのトレード理由は実にシンプル。
- 「なんとなく上がりそう」
- 「俺の勘が言ってる」
- 「月が綺麗だから今日はロング」
まるで夏目漱石です。哲学的すぎて、チャートも苦笑いしてます。
🧭 結論
酒トレードは、勝てる要素ゼロ。
酔った勢いでポジるくらいなら、コンビニの焼き鳥をもう一本買った方がまだ満足感があります(笑)。
だからこそ、僕の流儀はやっぱりシンプル。
👉 「呑んだらチャートを閉じる。やるなら水で乾杯。」
結局これに尽きるんです。


